くれよんのくろくんシリーズ全作品の順番とあらすじを分かりやすく紹介!
くれよんのくろくんは、なかやみわさんの代表作の一つで、シリーズ化されている人気の絵本です。
さまざまな色のクレヨンがキャラクターの世界観で、黒色クレヨンのくろくんが物語の主役です。
見た目の可愛らしさや、子どもにとって身近なクレヨンが題材のため、読み聞かせにもピッタリの絵本ですね。
クレヨンたちそれぞれの色の違いは「個性」を表現していて、友だちとの関わり方や個性の尊重といった大切なことを学ぶこともできます。
この記事では、くれよんのくろくんシリーズ全作品の順番と、それぞれの作品のあらすじを分かりやすく紹介していきます。
また、それぞれの作品を実際に読んだ読者の口コミやレビュー評価も、合わせて紹介していきます。
✓ くれよんのくろくんシリーズに興味のある人
✓ くれよんのくろくんシリーズの順番を知りたい人
✓ くれよんのくろくんシリーズのあらすじを知りたい人
なかやみわさんの絵本は、他にも人気のシリーズがあります。
別の記事に書いていますので、気になる方は合わせて読んでみてくださいね。
目次
くれよんのくろくんシリーズの順番早見表
くれよんのくろくんシリーズは、第1作の「くれよんのくろくん」から始まりました。
作者のなかやみわさんは、他にも多くの絵本シリーズを抱えているため、続編の出るペースは2〜6年と不定期です。
それでも2001年から20年以上も続いているので、続編を望む声が多い人気のシリーズということが分かりますね。
これからくれよんのくろくんシリーズを読む人のために、シリーズの順番がすぐ分かるよう表でまとめました。
※表が切れている場合は横スクロールできます。
くれよんのくろくんシリーズのあらすじを紹介
「くれよんのくろくん」のあらすじ
新品のまま使われることなく、退屈していたクレヨンたち。
ある日、箱をとびだしたきいろくんは、真っ白な画用紙をみつけます。
きいろくんが、クルクルッと画用紙にチョウを描いてみると、なんていい描き心地!
「そうだ。チョウには、おはながひつようだね」
きいろくんに連れられて、あかさんとピンクちゃんもやってきました。
あかさんがチューリップを、ピンクちゃんがコスモスを咲かせます。
「おはなにははっぱがひつようよ」
今度はみどりくんときみどりさんが呼ばれ、そして次つぎと他のみんなも集まって、絵ができあがっていきます。
けれど、くろくんだけは、きれいに描いた絵を黒くされてはたまらないと、みんなの仲間に入れてもらえません。
寂しそうなくろくんのところへ、シャープペンのお兄さんがやってきました。
シャープペンのお兄さんが、くろくんに教えてくれたこととは……。
「くれよんのくろくんシリーズ」の第1作は、子どもたちに伝えたいメッセージが込められた作品です。
誰かを仲間外れにするのではなく、一人一人にはそれぞれみんなと違った個性があること、そして個性は大切で素敵なことです。
これらのメッセージは、読み聞かせで小さな子どもにもしっかり伝わります。
シャープペンとクレヨンを使ったお絵描き遊びも学べるため、絵本を読んだ後にお絵描き遊びを楽しむこともできますね。
「くろくんとふしぎなともだち」のあらすじ
ある日、机の上をお散歩していたくろくんは、バスのおもちゃに出会います。
くろくんは嬉しくなって、バスに走ってみてほしいと声をかけますが、バスは道路がないと走れないと言います。
くろくんが大きな画用紙にビューッと頭をすべらせて道路を描くと、ぶるるん、ぶるるん!
バスは元気よく走りだしました。
「ああ、たのしかった!」
次の日、くろくんがバスのところへ行ってみると、今度はそこに船のおもちゃがいました。
海がないと動けないと言う船に、くろくんが大きな画用紙に波を描くと、船はザザザーッと勢いよくその上を進みはじめ、ふたりは楽しくあそびます。
くれよんたちに、毎日どこにいっているのか聞かれたくろくんは、みんなを不思議な友だちのところへ案内することに……。
すると、そこにいたのはなんと新幹線でした。
くれよんたちに走って欲しいと頼まれた新幹線は「はしるのがはやすぎるから、あぶないからだめ」と断りますが、くれよんたちは、大きな画用紙をつないだ絵を描きはじめて……。
「くれよんのくろくんシリーズ」の第2作は、子どもたちの大好きなバスや船、新幹線などの乗り物が登場します。
動き出す乗り物たちとの遊びやドキドキハラハラしてしまう展開に、読み聞かせがとっても楽しい絵本です。
ハッピーエンドで終わるのも、読み聞かせにピッタリで嬉しいですね。
「くろくんとなぞのおばけ」のあらすじ
朝、くろくんが目ざめると、きいろくんがいません。
「どこへ行っちゃったんだろう……」
くれよんたちはみんなで一生懸命探しましたが、見つかりません。
それどころか、次の日には2人、その次の日にも、また2人と、いなくなり、ついにくろくんだけになってしまいました。
「ぼく、ぜったいみんなをさがしだしてみせるぞ!」
くろくんが見つけたのは、泥のついた怪しい足あと。
足あとをたどっていくと、そこには壁にあいた穴がありました。
くろくんが勇気をだして穴の中にはいっていくと、なんとそこには他のくれよんたちもいて……!?
「くれよんのくろくんシリーズ」の第3作は、大切な人との別れがテーマとなっています。
いなくなった仲間を探して、謎のおばけの正体を探っていくミステリーのようなドキドキの展開です。
くれよんたちがいなくなった意外な理由が明らかになっていくと、くれよんたちの優しい気持ちに心を打たれます。
大切な人との別れを、優しく温かく描いた作品です。
伝えるのがなかなか難しい大切な人との別れや優しい気持ちを、小さな子どもたちに伝えられる絵本です。
「くろくんたちとおえかきえんそく」のあらすじ
今日は楽しみにしていた遠足の日。
くろくんたちは、遊園地に出かけます。
まずは、ゴーカートで競争したり、列車や観覧車に乗ったりして楽しんだら、次は、お待ちかねの、ジェットコースター!
ハラハラドキドキ、おばけやしき!
大声をあげるアトラクションの後は、みんなでレストランへ。
お腹がいっぱいになった後は、ちょっぴりお昼寝をして、夜に花火を見て、お土産も買って……と、大満足のくろくんたち。
でも、あれれ?絵本の中には、ところどころ色が塗ってなかったり、くろくんたちの表情が描いてない場所があって、なんだか不思議。
それもそのはず、この絵本は、読んでいるあなたが、作者のなかやさんと一緒に作り上げる、特別な絵本なんです!
世界で1冊だけの、自分だけの「くれよんのくろくんシリーズ」の絵本です。
絵本作家の気分になって、くろくんたちの世界を想像しながら、模様を描いたり色を塗ったりすることができます。
親子で一緒に、絵を描く楽しさを学ぶことができる絵本ですよ。
子どもの成長記録としてもピッタリの1冊ですね。
「くろくんとちいさいしろくん」のあらすじ
くれよんたちが出会ったのは、迷子になってしまった、ちいさな白いくれよんのしろくん。
くろくんたちは、しろくんの仲間をさがしますが、どうしても見つかりません。
「しろくん、きみ、つかれただろう?」
くろくんはくれよんの箱の自分の場所を、しろくんに譲ってあげました。
仲間がみつからず、元気のないしろくんを、くれよんたちは11 番目の仲間として迎え入れ、可愛がります。
けれどある日、しろくんの仲間たちが、しろくんをむかえにやってきました。
親切にしてくれたくろくんたちへ、しろくんは画用紙の上に何かをかいていきました。
絵の具を塗ると、そこに浮かびあがったのは……。
「くれよんのくろくんシリーズ」の第4作は、異なる年齢の子ども同士の交流がテーマです。
困っている年下のお友だちを励まし助けようとする、くろくんやくれよんたちの優しい気持ちと成長した姿が描かれています。
最後のしろくんからのメッセージは、心が温まります。
白いクレヨンの画材の特性がストーリーにも活かされているので、クレヨンを使ったお絵描き遊びにも繋がりますよ。
くれよんのくろくんシリーズの口コミやレビュー評価は?
くれよんのくろくんシリーズについて、ネット上の口コミやレビュー評価を集めてみました。
先ほど紹介したあらすじと合わせて、どんな絵本か参考になる部分を抜粋しています。
※各サイトの最も参考になった・役立ったという口コミ・レビューから抜粋しています
※ネタバレを含む口コミ・レビューは除外しています
「くれよんのくろくん」の口コミ・レビュー評価
本書との出会いを演出してくれたのは、『子どもの気持ちがわからないときに読む本』だった。
くれよんたちの会話は友達関係の縮図だった。
オチがとても良かったです。綺麗で子供も大喜びしていました。たしかにあれはくろくんしかできない。
みんなそれぞれできることは違う…それぞれの役割がある…そういう意味でくれよん界も人間社会も同じだなぁと思いました。
この絵本では、分かりやすい文章で説明されているので年中さんでも理解する事ができました。
はじめてのひっかき絵に対するどきどき感・わくわく感をひきだしてくれるすばらしい絵本です!!
1歳半で、ちょっとこの本は長いかな、と思いながらも深く考えずに見せてみたら意外な程喜んだ、という感じでした。
絵もかわいく、擬音いっぱいでテンポよく進むので、読むのも楽しいと思います。
みんなと仲良くすることを学べる絵本ですね。
また、私たちは海外在住なのですが、いろいろな人種の中で育っていく娘へ、今後もし偏見や差別などを感じてしまうことがあっても、外見が違ってもみんな仲良くなれるんだよ、というメッセージにもなると思います。
娘も私もお気に入りです。
くれよんの色をまだ完全に覚えきれていなかった娘ですがこの絵本を何度も読むうちに少しずつ色も覚えてくるようになってきました。
お話の内容もすっと子どもたちにも入ってくる内容で素敵な絵本だと思います。
くれよんの表情もとても素敵でした。
- いじめや差別はいけないことだよ、と教えてあげられる
- みんな違ってみんないい、が学べる絵本
- ストーリーがまだ理解できない小さい子どもでも楽しめる
- 色を覚えられたり、絵を描くのが楽しくなる絵本
「くろくんとふしぎなともだち」の口コミ・レビュー評価
くれよんたちがいろいろなものをどんどん描いていく様は前作同様、圧巻! たのしくなっちゃいます。
くちぐちにあれやこれやと言う姿も変わっていないね。
机の木目が背景になり、全体を引き締めているのも健在です。
シリーズものならではの醍醐味、楽しめます。
息子が好きなお絵描き、乗り物がたくさん出てくるということで購入。これが大当たり!
自分で眺めたり私に読むように頼んだり、と毎日見ています。
お絵描きに乗り物に変身にと男の子が大好きな要素が満載です!
毎日違う形で登場する謎の乗り物たち。最後に「なるほど」と思える絵本です。
くろくんの減り具合を心配してくれる仲間。困っていたり、いつもと違うお友達がいたら声を掛けてあげようねと確認できる絵本だと思います。
くれよんくんたちの可愛い絵に、自然に笑顔になれます。くれよんくんたちの描くカラフルで色彩豊で親近感のある絵がとても素敵です。
絵のお手本にもなれるし、とにかく可愛いです。思いやる気持ちもいっぱいあるし、お互いに怪我をしてないか、まずは自分のことより相手のことを考えて心配する気持ちがいっぱいで、大人にも読んでもらいたいです。
今回のくろくんはバス、船と出会い、くろくんが描いた道路や海で、彼らと遊びます。ところが新幹線にレールを描いてあげたらさあ大変!
他のクレヨンたちと描き出す絵はかわいらしく、花火を咲かせた前作よりもさらにカラフルになっています。
「とっとことっとこ」という繰り返しの表現もおなじみになり、子供たちはとても喜んでいます。
「くれよんのくろくん」が大好きな息子。やっぱりこの絵本もすぐにお気に入りになりました。
クレヨンたちは、怒ったり、笑ったり、泣いたり。
「どうしておこってるの?」など、息子もクレヨンを通して人の気持ちを学んでいるようです。
- 1作目が好きならきっとお気に入りになる作品
- 乗りものが好きな子どもなら好きになれる要素がいっぱい
- 相手のことを心配する・思いやる気持ちが学べる
- 1作目以上にカラフルで楽しみながら読める
「くろくんとなぞのおばけ」の口コミ・レビュー評価
子供たちと「なぞのおばけって何だろうね~?」と手に取り、読み進めていくと、どんどんクレヨンの仲間が消えていく・・・初めは、ドキドキ。
そしてくろくんがみんなを探しに旅に出て、ワクワク応援する気持ちに。
おばけの正体がわかった後は、大人が泣かされる展開になっています。
ちょっと意外な展開の、いいお話でした。
たくさんいた、くれよんたち、眠って朝が来るたび、誰かが消えてしまいます。
最後に残ったくろくんが探しにいくことに。
犯人の動機は可愛くもあり、悲しいものでした。
最後はみんな探しに来てくれたくろくんに感謝します。
6歳の息子と2歳の息子に読みました。おばけの正体は、くれよんを使って助けたい人がいて・・・というお話でした。
そして、ハッピーエンド!楽しかったね!という終わりではなかったのですが、こういう気持ちや感情を今まで味わった事ない息子たちにとっては、何か考えるきっかけになって良かったかも?と思いました。
一晩過ぎるごとに仲間が減っていく謎…。最後の一人になったくろくんは怖がらずに仲間を探しに出かけるところはなかなかできる行動ではありません。
最後では「死」について考えさせられ、一番初めに読んだ時には親子で泣いてしまいました。
他のくれよんくんシリーズとはノリが少し違いますね。私は人が人を想う心の暖かさや、せつなさを感じてウルっときました。
子供に「死」を教えてくれる物語ではありましたが、大人が想像するようなヘビーな内容ではなく、早いうちから命や死ぬことについて教えるには良い教材だと思いました。
- ミステリー要素があってハラハラドキドキできる
- 子どもだけじゃなく大人も泣ける展開
- 子どもに「命」や「死」について考える良いきっかけになる
「くろくんたちとおえかきえんそく」の口コミ・レビュー評価
「なかやみわと()・さく」となっていて、括弧内に自分の名前が書き込めるところが良いな。
小学一年生の息子チョイス絵本。遊園地に遊びに来たクレヨン達。
電車やコーヒーカップ、観覧車などに色を塗って、オリジナル絵本を作ることが出来ます。
今回のくろくんは「自分でつくる本」ですね。くろくんシリーズが好きな子にもぬりえ等が好きな子にもいいと思います。
花火等を子供の思うように好きな色で好きなように描かせてあげてください。
大人から見ると「あれ?」と思うような描き方をしてもこれも成長記録だなーと思って口出しせずに見守っています。
世界で一冊のすてきな本に。
「くろくんシリーズ」は3歳頃から読んできた我が家の娘なので,こちらもとても親しみを持って取り組んでいました!
塗り絵をしたり,自分で模様を描いたり,オリジナルの絵本になり楽しいですね!お家遊びにもぴったりです。
子どもが楽しみながらお絵描きできるし、作品として保存もできるので記念になっていいですよ!
友達の2歳の子のお誕生日プレゼントに購入。
絵ってなかなかとっておけないから、こういう形で残せるのっていいな。わが子がもっと小さいときに知っていたら購入したかったな…
- 作者に自分の名前が入れれるところが良い
- オリジナル絵本はプレゼントや記念日にピッタリ
- 塗り絵が好きな子どもならより楽しめる
「くろくんとちいさいしろくん」の口コミ・レビュー評価
しろくんの登場で、絵本を読み進めるうちに、息子の意見がたくさん聞けた絵本でした。
息子も7歳になり、こうしたらいいのに・・・。どうしてこうなんだろう・・・等。
息子の成長も感じながら、クレヨンたちの思いやりに、温かい気持ちになれる絵本です。
小さな白いクレヨンくんを、大きいクレヨン達みんなで守ってあげる姿に、あったかい優しさを感じました。
白いクレヨンが活躍する場にも、読み手の子ども達にとって新たな発見がありました。
迷子になってしまった小さな白いクレヨンのために、くろくんたちが奮闘するお話でした。
くろくんの「お兄さんらしい」振る舞いに、「娘が良い影響を受けてくれたら良いな」と思いながら、読ませていただきました。
読み終わったあと、じんわりとした気持ちになる素敵なお話でした。
クレヨンと絵具を同時に使って遊んだことがある子や、白いクレヨンの使い方をよく知っている子が読むと、「しってるしってる!こうなるんだよね~!」とうれしくなる展開になっていると思います。
仲間との絆や、困ってる子を助けるやさしさ、絵を描く楽しさ、などなど…。いろんな要素がぎゅっと詰まっている一冊です。
なかまのクレヨンたちをさがすちいさいしろくんに協力なくろくんたち。
クレヨンの特性を見たクレヨンらしさもあって良かった。
くろくんもなんだかしろくんのお兄さんのようで微笑ましい。
くれよんシリーズの中でも特にお話の内容が良く、子供が喜んでました。
- 小さい子を守る様子が素敵なお話
- お兄さん、お姉さんの振る舞いが学べる
- 白いクレヨンの使い方や絵の具とクレヨンを使った遊びが学べる
絵本を通してどんなことが学べるか、子どもがどんなことを感じるか、などの参考にしてみてくださいね。
【まとめ】くれよんのくろくんシリーズは順番に読むのがおすすめ
くれよんのくろくんシリーズは、それぞれにしっかりとメッセージが込められていて、子どもに読み聞かせるのにピッタリの絵本です。
個性の大切さや思いやりの気持ち、命の大切さや死、自分より小さな子への接し方など、絵本を通して子どもに伝えたいことがぎゅっと詰まっています。
順番に読まないと分からないといったことはありませんが、順番に読むことでくろくんの成長や仲間たちとの絆も感じることができます。
くれよんのくろくんシリーズを読み聞かせするなら、是非1作目の「くれよんのくろくん」から読み聞かせてあげてください。
なかやみわさんの絵本は、他のシリーズ(そらまめくん、どんぐりむら)もおすすめですよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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